蝶になったあの日から

乙女心と秋の空 / HEAVY MENTAL HERTZ

 あなたの背中を見ていた。髪はマフラーで隠れて。額を寄せて感じる。このエスカレーターが天まで続けばいいのにと。やがて来る終わりなんて考えてもみなかった。だけど、薔薇色の未来も見えず、不安に変わりはない。
 言葉にできない。届けたい。今日も近づけば香水が仄かに香る。