次の作品の構想を練っているときが、たぶん一番、苦しい。
じたばたして、もがいて、頭を痛める。
言葉にならない思いが渦巻いていて、それを形にするのが難しい。
かっちりした構想が生まれれば、それからは早いのだ。
手順は決まっている。
あらすじを書き、プロットを立て、全体を思い浮かべ、取り掛かる。
そして、何より、書き始めが大切で、そこは何度も推敲する。
目を惹くように、引っ掛かりができるように。
今、メモ用紙にはいくつもの言葉が書き記されている。
でも、この点を結ぶ芯が見つからない。
わたしが本当に書きたいことって何だろう。
幾度もぶつかる課題。
一生懸命考えて、苦しんで、眠って、辿り着くところは道の始め。
探して。