2012-08-06 ある 日記 わたしには何もない。ずっと、そう思っていた。 幼いころから空っぽで、そのくせお勉強に使う情報だけは頭に詰まっていて。 いつからか「変わりたい」と願っていた。「何者かに成り変わりたい」と。 ある日、つまずいた。文字通り、起き上がれないほどに。 もう歩けない。体が悲鳴を上げた。 そして、やっと見つけた。好きなこと。素敵なこと。 好きなことをやることは、すなわち楽なことばかりじゃないと知った。 でも、楽じゃないけれども、それすら楽しめる。今、わたしには「ある」から。