蝶になったあの日から

乙女心と秋の空 / HEAVY MENTAL HERTZ

あの日(後編)。

 いったん家に帰った母と僕は、病院からの連絡を待ちながら寝ました。

 と言っても、母はいつでも外に出られる格好をしたまま布団に入り、眠れぬ夜を過ごしたようです。僕は薬を飲まないと駄目なので、そんなときでもしっかり眠れました。

 朝早く起きて、僕は職場に連絡。午前中ずっとそわそわしていました。そして、午後二時過ぎ病院から連絡あり。着いてすぐ、医師が確認し、死亡と断定されました。

 神式で弔ったので、今日で一年祭。何にもしないけど、今朝、母に「一年だね」とだけ言いました。