愛というのは見返りを期待しない、
無償のものだと僕は定義しています。
だから、家族は勿論、友人にだって、
愛という言葉を用います。
でも、あなたに対しては
わからなかったのです。
この想いが何なのか。
あの日から、ずっと。
それに、もう随分と僕は歪んでしまったから
愛が生じる筈もない、と。
そうやって下を向いて、肩を落として歩いていたら
落ちている鍵を見つけました。
目の前の鍵穴に差しこんでみると、なんとぴったり。
扉が開けられるのです。
今、芽生えている想いの正体を知りました。