あなたが生きて得た文脈でわたしを解釈して。好きなようにしてくれていいのです。
そうでなければおもしろくない。
しかし、どうとでもとれる八方美人な映し方にならぬように気をつけます。放り出すのとはきっと違う。
従来の見方を一変させる、とまでは行かないまでも、価値を付加するような、新たな側面に光を当てるような。
例えば沈むとか落日とか、どちらかというと負の印象がある「斜陽」を太宰が輝かせたように。
だって、あなたがくれたピアスはもうただのピアスではなくなっているから。
だから、わたしも贈りたい。やがて消えゆくとしても、何にも変えられない、大切な言葉を。