蝶になったあの日から

乙女心と秋の空 / HEAVY MENTAL HERTZ

2023/11/08(水) or 棘を刺してVAMP気取りだった。

 遂に一つの山、「永訣の朝」まできた。さすがにここは何となくだが感じ取れるものがある。死んでいく妹を看取る様を表した詩。悲哀が美しい。

 僕の父が亡くなる前夜のことを思い出した。家で突然倒れた父は、救急車で最寄りの病院に運ばれ、僕が駆け付けると酸素吸入器をつけてベッドに横たわっていた。父の手を握ると「んんー!」とみたいな大きな唸り声が聞こえ、「まだここでは死なんぞ」と言わんばかりの心意気が伝わってきた。でも、翌日に死んだ。あっけなかった。

 母も歳だ(七十七歳)。母より若い人がばんばん死んでいる。今のところ母の持病と言えばリウマチくらいで薬物療法で抑えられているので生活に支障はない。でも、やっぱり心配ではある。

 そんなことに思いを馳せたせいか、どんどん不安になりエチゾラムをがぶ飲み。チェイサーとして読み始めた中村圭志著『世界の深層をつかむ宗教学』があまり頭に入らなかった。でもいい。半端を許そうキャンペーン中だから。