蝶になったあの日から

乙女心と秋の空 / HEAVY MENTAL HERTZ

感想:映画『カメラを止めるな』

 公開当初、とあるラジオパーソナリティさんが「おもしろい」とおっしゃっていて気になり始め、インターネット上でも話題になっていて観たいとは思っていたのですが、わたしは映画館があまり好きではないので、二の足を踏んでいました。それから数か月、ついに先日テレビで放映されたものを観ました。また、録画したものを改めて観ました。

 幸いにも今までネタバレにも出くわさず、キャッチコピーの「“37分ワンシーン・ワンカットで描くノンストップ・ゾンビサバイバル!”……を撮ったヤツらの話」しか事前情報は得ていませんでした。そこは映画館で観た皆さんと同じ状態でしょう。ただ皆さんと違ったのは、各所から絶賛の嵐で期待値が上がるところを、わたしは「皆が皆褒めるものは、実際凄くない。賛否両論あってこそのものだ」を信条としているので、逆に期待値を下げて臨んだところです。

 で、感想です。これ、キャッチコピーでネタバレというかそれが全てで、それ以上でもそれ以下でもない話だな、と。冒頭の37分はこれがあとから効いてくるんでしょって思っていたので、そこはどうこう言いません。それが終わってからとても上手に伏線回収をしていて、感心しました。たぶん、皆さまはそこに爽快感やら面白味を感じたのでしょう。しかし、わたしは、「とにかく上手。でもそれだけ」としか思いませんでした。何と言うか、「お仕事現場の裏事情見せます!」くらいの感じ。上手に作る技術がなければ面白くはできませんが、この作品は技術が高いことだけに留まっている気がします。

 ★二つ。

※ちなみにわたしが一番好きな映画は『Dr. Strangelove or: How I Learned to Stop Worrying and Love the Bomb(邦題:博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか)』