蝶になったあの日から

乙女心と秋の空 / HEAVY MENTAL HERTZ

クンパルシータ

http://d.hatena.ne.jp/kotorikotoriko/20071228/1198773198
 ↑で知りました。そうなのか。クンパルシータに再び行くのはほぼ無理だそうで。嗚呼。また、惜しい店を……。
 懐かしいな。便乗して僕の思い出。前に書いたかもしれないけれど。
 いつだったかな。少なくとも去年。たしか2007年で開店60周年になるというようなことをマダムが仰っていたから。
 初めて行ったときは、周りが風俗街だったのでちょっとドキドキ緊張しながら扉の前まで行った。しかし、あそこは不定休。で、休みだった。
 二回目。開いていた。他のお客さんは一人か二人いたかな。その人たちは漫画か新聞か読んでいたような気がする。僕は野ばらさんが好きで、『カフェー小品集』の聖地巡りで行ったので、すごくわくわくしていた。
 何を注文したかな。名物がコーヒーらしいということなので、飲めないコーヒーを飲んだ。ただし、「クリームコーヒー」だったかな、コーヒーフロートかなんかで甘いの。
 古くて薄暗い店内。古い机と椅子。僕好みの良い雰囲気の喫茶店。
 事前に知っていた通り、擦り切れたレコードの音楽を聴きながら30分以上待ってコーヒーが届けられる。味は、すみません、覚えてません。
 それで会計の時に結構お話をした。そのときジャケットに付けていた缶バッヂを褒められた。あと、仕切りに「この周りは風俗街だからお兄さん気をつけなさいよ」と言われた記憶がある。あと、まだまだ話した気がする。あ、そこで、来年で開店60周年になるという話を聞いたんだっけ。それで、来年は薔薇の花を一輪でも持って来ようと思ったんだ。でも叶わなかった。心残りだ。
 あそこを買い取って家にしたいな。それで、「クンパルシータ」の名には申し訳ないけれど、タンゴとは全く関係ない清春さんの曲を流して暮らしたい。
 すぐ近くの「みゅーず」も閉店してしまった。残されたのは、「ソワレ」と「フランソア」か。悲しいな。。。