蝶になったあの日から

乙女心と秋の空 / HEAVY MENTAL HERTZ

死に至るまで

 ヒトは必ず死ぬ。自らを殺す亊もできる。飛び降り、首吊りに始まり水や醤油でさえ致死量を摂取すれば、死ぬ。
 ヒトは最大限頑張れば(方法は不明だが。)百二十年くらい生きられるそうだ。
 現実、大抵の人はそこまでいかない。やり方が分からないのと、目先の快楽を選んでわざわざ行き永らえようとしないのだと思う。偏食、運動不足、酒、煙草等々。要因は多岐にわたるが、それらを我慢し最大限頑張ってまで長く生きる亊に価値を見出だしていないのだろう。
 僕の足りない頭による想像では、多くのヒト(日本人を想定)は疾病の危険性を高めながらも、何だかんだいって六十歳以上まで生きるつもりでいる気がする。
 書きながら僕が表したいことがわかってきた。
 僕は漠然と(うまくいかなかったら)三十歳になる前に死のう、と思っている。で、これを褒める人はいない。賛同者も勿論いない。「命を粗末にするな」と言われる。うん。あなたの尺度ではそうなのだろう。僕も別に尊い心がけだとは思ってない。
 僕は「自ら命を絶つ」のと「疾病の危険性を高める」の間に決定的な差異を感じない。だから、あなたも充分命を粗末にしているじゃない? と思うのだ。汚く書けば、言えた口か、と。あなたは決定的な差異があるんだ分からないのか、と僕を説き伏せにかかりそうだけど。