蝶になったあの日から

乙女心と秋の空 / HEAVY MENTAL HERTZ

問う、前

 考える亊は問う亊だ。では、自分の内に問いを生成するにはどうすればよいのか?
 興味や関心から派生する筈。しかし、僕はどうも好奇心が薄く他者に無関心な傾向がある。だから問いの足掛かりが出来にくく、また考えが考えにならないのだと思う。
 振り返れば、手のかからない子どもだった。何の問題も無いというのは、かなりの問題だと思う。満場一致が疑うべき事象であるように、失敗の無い人間がいないように。
 そして僕は一人に相手をしていられないと愛想を尽かされ、一人に誇りを貫き通せず、一人に怯え続け、もう一人に頭を痛める。人は、少なくとも僕は一人じゃ生きられないってことだ。
 自ら希望を潰し何もやらないまま、やがて来る死を待つ。