蝶になったあの日から

乙女心と秋の空 / HEAVY MENTAL HERTZ

 今夜は特に生きている気がしない。昨日のせいだろうか。
 友人に「何で死にたいと思うの?」と理由を問われた。
 理由なんて説明できない。少なくとも、生からの逃避ではないだろう。死へのあこがれ。これは僕から離れない。手放そうとも思わない。
 絶望、とも違う。ただ、純粋に。死ぬ思いで生きている。
 怠惰な毎日を暮らしながら、のうのうと生きているのが許せない。どうにか遺書を、“眠れるような一篇のロマンス”を残したいのだ。