小島寛之『ゼロからわかる経済学の思考法』

ゼロからわかる 経済学の思考法 (講談社現代新書)

　ミクロ経済学初学者向けの本。
　それをなぜ経済学を学んだわたしが読むのか。まだ自分の言葉で説明できないからだ。
　経済学を学ぶとき経済学的思考に慣れる必要がある。幸いわたしは前提になる「合理的人間」という考え方に違和感を覚えなかった。
　この本はそんな「合理的な人間」とか「需要曲線」・「供給曲線」に疑問を持ち、経済学に入っていけない人に対してやさしく、わかりやすい。
　なぜなら、著者がまさにそのことで苦労をし、自分なりに学んでいき、人に教えられる方法を獲得したからだ。
　アダム・スミスという経済学の泰斗の教えも、彼の手にかかれば、すんなり覚えられる。
　まだ二章までしか読んでいないが、今の時点でわくわくしている。
　お勧めです。