蝶になったあの日から

乙女心と秋の空 / HEAVY MENTAL HERTZ

再帰呼び出し

 日本国憲法第十二条に、こう記されている。

この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によつて、これを保持しなければならない。又、国民は、これを濫用してはならぬのであつて、常に公共の福祉のためにこれを利用する責任を負ふ。

 上記はWikipediaからの引用で、さらに解説では、こう言っている。

人権の歴史的演繹から導かれるその性格及び保持に必要な国民の責務をうたう。国民の倫理的指針を示したものである。「権利や自由は主張し行使しなければ取り消される」のであり、よって国民自ら政府から防衛しなければならず、かつ行使する場合は公共の福祉、つまり自分も含めた第三者の利益に適うべきと定めた規定。

 不断の努力は、普段の努力でもあり。

 で。

 夢を諦め、方向転換をせざるを得なくなった人たちは、たくさん居る。さっき見たテレビ番組にも出ていた。

 わたしが追う夢に向かって、不断の努力を、今、わたしはしていない。

 情けない。右胸に彫った蝶が泣いている。

 お金の心配ばかりで、と逃げている。

 しかし。

 あのときの初期衝動は、どうした?

 文士として朽ち果てるまでの覚悟はどうした?

 思考し、試行するのだ。

 環境を変えよう。インセンティブを設計しよう。

 ガソリンを使わず焼身自殺をするくらいの燃料を、わたしは、まだ、持っている筈だ。