蝶になったあの日から

乙女心と秋の空 / HEAVY MENTAL HERTZ

2023/11/19(日) or いずれは蟻地獄が消えるだろう。

 僕は国語の成績が比較的悪かった。それを今でも引け目に感じている。アマチュアの文士となって、プロを目指しながらも結果は随分昔にとある地方文学賞で入選をしたきりで、それ以来箸にも棒にも掛からない。だから、そこに根本がある気がする。

 さっきちょっと考えがまとまったのは、僕は読み方・読まれ方を考えていないからではないかと。その辺りを学ぶ為に、友人の助言もあって、少し前から読む量を増やすと決めた。

 そこで、長い間欲しいものリストに入れていた渡辺祐真/スケザネ著『物語のカギ 「読む」が10倍楽しくなる38のヒント』を読み始めた。

 まだ読んでいるのは序盤だが、書かれていないことに気づいた。僕は小説を読むときにツッコミを入れていない。例えば、

メロスは激怒した。

 と来たら「ふーん」とも思わず読み続けてしまうが、そうじゃなくて、「えっ、何で!?」とツッコミを入れたほうが楽しめるのだろう。これはすごくわかりやす例だけれども、一つの技術として、読者がそんな感じのツッコミをしたくなるような文章を書けるようになれればいいのかなと。