どうして僕はあなたを崇拝するのだろうか?
彼は彼女を崇拝し、彼女は彼を崇拝する。心の拠り所。信じる事で安定を得る。
では、白と黒があってどちらかを選んだとして、その理由は? 自分の中に筋を通せるから。世界を納得のいくように理解できるから。まだ足りない。
崇拝の仕組みを知りたい。だから想像する。僕はあなたが、何故あなたの神様を信仰するのかわからない。目の前に現れて救ってくれたのだろうか。
もしかしたら凄く単純な根拠なのかもしれない。軽薄で不純で醜い、俗物の考え。
でも、それでいいよ、きっと。我々は人間でしょう。
嗚呼、そうか。確かに高潔な思想に憧れる。近づきたいと思う。一方で今の及ばない自分を肯定して欲しいとも願っている。矛盾と傲慢があってこその人間。
美しさに虜になり、自分の醜さに対し慰めを乞う。
あなたを崇拝しています。けれども、恐らく悲しませる結末へと歩み始めました。許してくれないだろうし、呆れる筈。
ごめんなさい。正直自分が死んで迷惑をかけてもいいやと思ってる。
かの有名人が言っていた。「自分が良いときも、悪いときも同じように接してくれる人を大切にしている」と。運良く、僅かながら程好い距離感の人がいる。