蝶になったあの日から

乙女心と秋の空 / HEAVY MENTAL HERTZ

 わたしは今、わたしの言葉を獲得しようと霧中でもがいている。形はきっとある。見えないだけだ。内にある点と外にある点とが繋がったとき、ようやく形が見えるのだ。外には無数の点がある。それこそ星の数ほど。一方、己の精神に幾つ欠片があるかは知れない。洗い出し方も不馴れでおぼつかない。両輪を回せ。どんなに些細な気づきでも書き記しておこう。いつの日か光となってわたしを助けてくれるに違いない。いきなり世界を相手にしては駄目だ。最初は隣人から。愛さなくともよい。