蝶になったあの日から

乙女心と秋の空 / HEAVY MENTAL HERTZ

最後の果実

 究極、「葉」(太宰治)を書きたいと思っている。
 彼の書いた小説の欠片を集めたものだ。その言葉、ひとつひとつが胸を刺す。
 繰り返して読んでいる。何かあるたびに『晩年』を開いている。
 これが最後だという覚悟が、わたしには必要なのだ。