蝶になったあの日から

乙女心と秋の空 / HEAVY MENTAL HERTZ

毒になる親

 前は、かなり親(特に父親)を恨んでいた。一緒に住んでいるのが苦痛で、機会を得たので飛び出した。
 今は、恨みの度合いはずいぶん減った。ただ、許すことはできていない。わたしは聖人君子じゃないから。
 でも、この境遇を親のせいにするのはやめられた。
 例えば、もしこの境遇を親のせいだと仮定する。そうすると、その親を作ったのはそのまた親で、と考えていくと際限が無い。
 それを突き詰めれば、世界の創造主のせいとなる。
 だとすると、すべて運命になる。すべてが最初から決まっていることになる。
 神様はいるだろう。しかし、運命は信じない。人生は自分次第で如何様にも変えられる。
 さよなら『毒になる親』。

毒になる親 一生苦しむ子供 (講談社+α文庫)

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