蝶になったあの日から

乙女心と秋の空 / HEAVY MENTAL HERTZ

一葉

 雨に濡れた窓の中、あなたがいる。白いセーター、頬杖を付いて。
 大きな瞳の視線の先には何があるの? 雫に遮られて僕には見えない。
 遠い向こう、高いビルや煙突たちは寂しげで、大好きだった街の面影は消えた。
 陽が落ちるまでここにいよう。星が出たら明日へ行こう。
 ふたりはきっと変わってしまうから。約束だよ。