蝶になったあの日から

乙女心と秋の空 / HEAVY MENTAL HERTZ

一枚半

 僕と同い年である友人は、中学生の時から今までの十年間で四回告白されたことがあるという(しかも、その内一回はいきなりプロポーズ)。
 驚いた。が、彼をよく知っている(と思う)僕は、腑に落ちた。彼はシャイだが好かれる人間だ。
 彼と要素を比較すると、僕は心底もてないと思う。多数の男性と照らし合わせてみて生物的な雄としての魅力がない。
 まず、容姿。母に似ているためどちらかというと女顔だ。髪型も、女性誌の切抜きを持って美容室にいくことが多い。小肉中背。筋肉質ではない。
 服装。レディースのものを着用するし、多くの女性には嫌われているという、香水やアクセサリーを纏う。爪を塗ったりもする。かわいいもの好き。
 美容に気を使うところも。女性ほど熱心ではないけれど、化粧水は欠かさなし、洗顔はやさしくやっている。
 だからといって、「女になりたい」とは思っていない。ただ、自分の性別にこだわることがおかしいと感じるだけで、好きなことをやってるだけ。
 それから、挙動不審で、喋り上手でも聞き上手でもない、沈黙上手。


 今日はまた一段と寒そうだ。でも、これからもっと寒くなるんだ。今年も東京に雪は降るのかな。
 BGMは『Lorelei』。ライヴで盛り上がった記憶がありありと蘇る。あ、二週間後は渋谷のライヴがある。
 買うものメモ。『絶望先生』、『人類は衰退しました2』、『幻想小品集』。