蝶になったあの日から

乙女心と秋の空 / HEAVY MENTAL HERTZ

読書

『祝福されない王国』嶽本野ばら

祝福されない王国作者: 嶽本野ばら出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2009/07メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 7回この商品を含むブログ (3件) を見る カバー袖の写真が別人かと思った。まだ読んでません。

『フランケンシュタイン』Mary Shelley/森下 弓子 訳

フランケンシュタイン (創元推理文庫 (532‐1))作者: メアリ・シェリー,森下弓子出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 1984/02/24メディア: 文庫購入: 6人 クリック: 30回この商品を含むブログ (70件) を見る 今読んでいるのはこれ。まだ三分の一くらい。先入…

『地図』太宰治

地図 初期作品集 (新潮文庫)作者: 太宰治出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2009/04/25メディア: 文庫 クリック: 11回この商品を含むブログ (34件) を見る 今、これを読んでいます。太宰治がまだ太宰治になる前の作品集。中学生のころからの作品が収められてい…

『壁』阿部公房

壁 (新潮文庫)作者: 安部公房出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1969/05/20メディア: 文庫購入: 9人 クリック: 136回この商品を含むブログ (165件) を見る くらくらする世界。特に第三部がおもしろかった。ぞっとするような世界が緻密に美しく描かれている。

『バベルの塔の狸』安部公房

天国が本当にあるとして、天国に行きたいですか。僕は天国を夢見て、天国を求め、天国を描く人間のままでいたいと思った。おもしろかった。

『S・カルマ氏の犯罪』安部公房

不条理が主人公の世界を次々と侵食して行き、理性を保ちながらどんどん巻き込まれていくところがおもしろかった。

『黒猫・アッシャー家の崩壊』エドガー・アラン・ポー/巽孝之 訳

黒猫・アッシャー家の崩壊―ポー短編集〈1〉ゴシック編 (新潮文庫)作者: エドガー・アランポー,Edgar Allan Poe,巽孝之出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2009/03/28メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 51回この商品を含むブログ (40件) を見る『アッシャー家の…

『パノラマ島綺譚』江戸川乱歩

たまたま図書館で見つけた『幻想文学の手帖』を読んだため、幻想文学強化期間に入りました(芥川はようやく一通り((角川文庫版))読み終わった)。パノラマ島綺譚 江戸川乱歩ベストセレクション (6) (角川ホラー文庫)作者: 江戸川乱歩出版社/メーカー: KA…

『朱儒の言葉』芥川龍之介

「創作」より 我々も金を欲しがらなければ、もた名聞を好まなければ、最後にほとんど病的な創作熱に苦しまなければ、この無気味な芸術などと格闘する勇気は起こらなかったかもしれない。 「作家」より 文を作らんとするものの彼自身を恥ずるのは罪悪である。…

『朱儒の言葉』芥川龍之介

「修身」より 道徳は便宜の異名である。「左側通行」と似たものである。 常識も似たようなところにあるのかな、と。

『おぎん』芥川龍之介

キリシタンの娘(とその養父母)が当時のキリシタン迫害に会い、磔刑にされる。刑の執行間際になって死刑執行人は今、棄教すれば助けてやると言う。娘は、産みの両親はキリストの教えを知らぬ為、地獄にいる。このままキリストの教えを信じていれば天国に行…

『器量』芥川龍之介

天竜寺の峨山がある雪後の朝、晴れた空を仰ぎながら、「昨日はあんなに雪を降らせた空が、今朝はこんなに日がさしている。この意気でなくては人間も、大きな仕事はできないな」と言いし由。今夜それを読んだら、かなわない気がした。わずか百枚以内の短篇を…

『教科書に載った小説』佐藤雅彦 編

教科書に載った小説作者: 三浦哲郎,永井龍男,松下竜一,広津和郎,吉村昭,菊池寛,安部公房,吉村康,横光利一,リヒター,芥川龍之介,佐藤雅彦(編)出版社/メーカー: ポプラ社発売日: 2008/04/24メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 75回この商品を含むブログ (40…

『紅はくれなゐ』鷹羽知

紅はくれなゐ (電撃文庫)作者: 鷹羽知,玉置勉強出版社/メーカー: アスキーメディアワークス発売日: 2009/06/10メディア: 文庫 クリック: 20回この商品を含むブログ (33件) を見る タイトル+イラストが玉置勉強だということで直感で購入。あたりだった。今三…

『予想通りに不合理』ダン・アリエリー

予想どおりに不合理―行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」作者: ダンアリエリー,Dan Ariely,熊谷淳子出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2008/11/21メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 31人 クリック: 417回この商品を含むブログ (152件) を見る…

『泥の家族』東野幸治

泥の家族作者: 東野幸治出版社/メーカー: シンコーミュージック発売日: 2000/11メディア: 単行本 クリック: 11回この商品を含むブログ (16件) を見る 交通事故のくだりがおもしろかった。

『“文学少女”見習いの、初戀。』野村美月

“文学少女”見習いの、初戀。 (ファミ通文庫)作者: 野村美月,竹岡美穂出版社/メーカー: エンターブレイン発売日: 2009/04/30メディア: 文庫購入: 6人 クリック: 51回この商品を含むブログ (176件) を見る すっかり心葉君が遠子先輩のポジションになっちゃって…

『きみを守るためにぼくは夢をみる』白倉由美

きみを守るためにぼくは夢をみる作者: 白倉由美,新海誠出版社/メーカー: 講談社発売日: 2003/05/28メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 3人 クリック: 33回この商品を含むブログ (27件) を見る 児童文学ということで平易な文で書かれていて読みやすし、頭…

ROCK’N’ROLL SWINDLE 正しいパンク・バンドの作り方作者: 嶽本野ばら出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング発売日: 2009/02/05メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 10回この商品を含むブログ (8件) を見る 氏のバンド活動を小説化。パンクを地でいく…

野ばらさんのエッセイの中で知った、中井英夫全集3『とらんぷ譚』を読み始めた。野ばらさんのルーツの一つだと感じさせられる狂気と装飾にわくわくしている。

ロンゴス『ダフニスとクロエー』

ダフニスとクロエー (岩波文庫 赤 112-1)作者: ロンゴス,松平千秋出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1987/03/16メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 20回この商品を含むブログ (17件) を見る “文学少女”遠子先輩のおすすめ。恋の物語。この手のものにしては(…

小島てるみ『ヘルマフロディテの体温』

ヘルマフロディテの体温作者: 小島てるみ出版社/メーカー: 武田ランダムハウスジャパン発売日: 2008/04/03メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 50回この商品を含むブログ (22件) を見る 何層にも重なる物語。

横溝正史『七つの仮面』

七つの仮面 (角川文庫)作者: 横溝正史出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)発売日: 1979/08/23メディア: 文庫この商品を含むブログ (11件) を見る トリックではなく、事件の裏にあるどろどろとした人間模様が主となっている。

PHOTO伊島薫×WORD白倉由美『ロリータの温度』

ロリータの温度作者: 白倉由美,伊島薫出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2000/12メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 87回この商品を含むブログ (24件) を見る 端々に僕好みの表現がある。「世界が文学ならいいのに」とか「七色の蝶を散らすように」とか。

パードリック・コラム/尾崎義 訳『北欧神話』

北欧神話 (岩波少年文庫)作者: パードリックコラム,ウィリー・ポガニー,Padraic Colum,尾崎義出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2001/11/16メディア: 単行本購入: 14人 クリック: 52回この商品を含むブログ (22件) を見る ファンタジーはこんなにもおもしろ…

ツルゲーネフ『はつ恋』

はつ恋 (新潮文庫)作者: ツルゲーネフ,神西清出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1952/12/29メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 31回この商品を含むブログ (76件) を見る 翻訳物だからか、古いからかわからないが、細部の表現がひっかかって、すらすらとは読み…

ティム・ハーフォード『人は意外に合理的』

人は意外に合理的 新しい経済学で日常生活を読み解く作者: ティムハーフォード,遠藤真美出版社/メーカー: 武田ランダムハウスジャパン発売日: 2008/11/20メディア: 単行本購入: 11人 クリック: 98回この商品を含むブログ (45件) を見る すごく腑に落ちること…

橋本治『ちゃんと話すための敬語の本』

ちゃんと話すための敬語の本 (ちくまプリマー新書)作者: 橋本治出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2005/01メディア: 新書購入: 8人 クリック: 61回この商品を含むブログ (62件) を見る 正しい敬語の使い方をお説教する本ではない。敬語の使い方や歴史的経緯…

教科書の文学を読みなおす (ちくまプリマー新書)作者: 島内景二出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2008/09メディア: 新書 クリック: 5回この商品を含むブログ (4件) を見る まあまあ。名作が時代を越えるのは普遍的なテーマを扱っているから、とのこと。

『景気ってなんだろう』岩田規久男

景気ってなんだろう (ちくまプリマー新書)作者: 岩田規久男出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2008/10メディア: 新書購入: 5人 クリック: 35回この商品を含むブログ (68件) を見る プリマーだけあって分かり易い。2000年代にあった戦後最長の景気拡大期…