蝶になったあの日から

乙女心と秋の空 / HEAVY MENTAL HERTZ

「道徳なんてどうでもいい。不道徳が蔓延ってこの世は背徳の楽園になってしまえ」などと考えるのだが、実際にそうなったら困るだろう。
 だから、その思想を実行に移す手段として小説を使っている。書くことで夢見る世界を創るのだ。
 美意識、狂気、不道徳、退廃、耽美、欲望、超現実……。まだまだ、だ。
 見られないってことは存在していないのと同じだ。
 世界の片隅、荒地の果てにいる同志に届ける為、何よりその一員であるわたしを救う為、書きたい。