寺山修司が映画や書物などから発見した名言をテーマ別にコレクションしたも本。
どの言葉が良かったかを挙げるとキリが無いし、それって感想じゃないよなと思ったので、僕なりの切り口で考えた。
私の人生の最初の書物は「走れ、メロス」である。シラーの叙事詩「走れ、メロス」ほど美しい書物がかつてあり得ただろうか？
と寺山修司は語る。太宰治がモチーフとして使ったあのメロスである。そして、寺山修司はこの本の中で、度々太宰治の言葉を名言として挙げている。
同じ青森出身ということで、何か惹かれるものがあったのだろうかと思いをはせる。両者のファンである僕としては嬉しくて堪らなかった。
