蝶になったあの日から

乙女心と秋の空 / HEAVY MENTAL HERTZ

 この世が大いなる存在によって創られたゲームだとしたら、僕はどんな役割を与えられたのだろう。宗教臭い考え方は好きじゃないのだけれど思い付いてしまった。世界人口から相対的にみて、たぶん恵まれている。餓えや乾きに困らない。


 絶望して消えたくなったら崖から紐なしバンジーをすればいい。でも今は、その時じゃない。その思いをずっと引きずって。


 気が狂いそう。奇声を発して暴れだしたい衝動。恥も外聞も気にせず女性に頼ったり。しかし、全てに勝る無力感。僕には何も無い。何も持っていない。何もできない。人の形をした屑。