蝶になったあの日から

乙女心と秋の空 / HEAVY MENTAL HERTZ

午前中に心療内科に行った。
不眠は改善されない、体調のよくない時間が長い、とにかくだるい、職場にいると午前中は問題ないが昼過ぎて時間が立つにつれてフラフラする、冷えに対して敏感だ、内科では胃下垂だと言われた、最近特にそういった症状と辛さがひどくなっていく傾向にあるなど、今回は不眠より日中のしんどさを強調して話した。不眠に関しては薬を用いたいが、それ以外に関してはあまり薬に頼りたくないことを通院当初に告げていたため、精神科医に「あなたはあまり薬に頼りたくないんですよね?」と確認された。つまり、精神に作用するほうの薬を出したがっているということだ。前にもあったが、そのときは拒んだ。
けれど。やっぱりこの体に起こっていることはおかしい、内科医が言うようになるべく健康的な生活を送っているのに、薬も飲んでいるのに改善されない。心のほうを変えるためのカウンセリングには時間がかかる。昨日のマッサージの後から少し調子がよいものの油断はできない。ストレッサは山ほど待ち受けている。毎日この体に起こる現象のことを考えたらしょうがない。
それで「もうこの際構いません」と答えた。すると、医師の口から、野ばらさんの『corset』に出てくるあの薬の名前を聴いた。そう深刻にとらえる必要が無いかもしれないが、一昨日泊まっていった友人からは刺激を受けたこともあって、“晩年”に近づいたかもしれないと思った。太宰がこれっきりで死のうという覚悟で書いた『晩年』とは違うが、何か一線を越えたような気がするから、そう表したい。